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December 08, 2007


高学歴ワーキングプア / 水月昭道[本]

大学院拡充政策の犠牲者の悲惨さを訴えた本です。

文科省の罪はものすごく大きいんだけど、
この本の事例はちょっとなんだかなぁ、という気がして、
あまり同情できないのが正直なところ。

また著者が文系ということもあり、
主に文系の事情が中心なのですが、
本文中では分野ごとの事情に触れられていないので、
全ての苦しい博士・ポスドクが、
この本に登場する人たちの同じであるかのように
受け取られかねないのが気がかりです。

一緒にするな

と言う気もちょっとしますね

基礎学力と研究能力には直接の関係はないけど、
相関はある、というのが大方の見方ではないかと思うのですが
(理系だからかも)、
その点からすると、この本に出てくる例は、
もとより研究者になれる可能性が厳しい人たちであるように思います。
大学院拡充政策による、教員の甘言にのって進学してしまったのは仕方ないにせよ、
リスクヘッジをちゃんとしたのか。

自分たちは優秀でないかもしれないが、
もっと研究能力が劣る教員がごろごろしている、
という批判はもっともです。

これは研究の世界だけでない、
時代背景による世代間の格差なので、
個人の努力だけではいかんともしがたい。

著者の憤りには理解できるところが多いですが、
とくに本の前半は恨み言のオンパレードで、
かつ後半にも実現可能な解決策を提案してるわけではありません。
日雇いバイトで食いつないだ経験もある身としては他人事ではないのですが、
この本の内容は、これから博士号所持者が生き残るには、
世間に評価されるためには、逆効果ではないかという気がします。

NP : Awake / DREAM THEATER

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コメント

>た
まあ同業者あてと一般向けでは話し方も内容も変えるでしょ

>pota4さん
レポきぼん

びっくりです。上のやつ、行くつもりなんですよね。どうなることやら...

ところが...この著者を物理学会が呼んじゃいまして...
http://www.ph-career.org/071216.html
あの本の内容を主張したら,反発が多そうです.

この手の相談に行ったら「今の仕事で突き進め」と言われるのが
ほぼ確実なので行きません.
今の業界の厳しさ,外部からは全然理解されないようで.
(しかも給料が高いと思われてまして...それはごく一部)

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