ネオリベラリズムの精神分析 / 樫村愛子[本]
ここでいうネオリベラリズムは市場原理・自己責任に集約されますが、
いたずらにそれで全てを片付けようとする傾向を、精神分析的な観点から
批判した本です。
フランスの社会制度が優れているかはともかく、きっちり是非を議論する
思想の土台が日本よりずっと強固なのは確かですね。
これには文系の知識人が非常に大きな役割を果たしてきましたが、
日本では政治的なイデオロギーに囚われすぎていたせいでしょうか、
この種のものがまったく育っていないなぁと思います。
本文中でも触れられていますが、文化としての学術の貧困さとも
それは密接に関係していて、そこは全く人事ではないのです。
NP : Beautiful Darkness / TACERE

