セックスボランティア / 河合香織[本]
前から気にはなっていたのですが、ようやく読みました。
冒頭のエピソード、命がけでソープに行く60代男性に度肝を抜かれますが、
全体としてはセクロスよりは、障害者の恋愛について描かれているような感じを受けます。
もちろん重いテーマであります。
手が動かない男性なら、必然的に毎晩下着汚すことになるし、
健常者でも抑制されがちな女性は、表に出てきづらいだけにさらにデリケートな存在です。
著者の主張を前面に押し出す筆致ではありませんが、
ところどころに、「障害者も人間である」と当たり前のことが、
いかに見過ごされがちであるか疑問が呈され、またその帰結としての
性の問題提起という形でしょうか。
線引きはできるけれども、結論は出ない。
個人的にはそんな感じです。
NP : He Who Shall Not Bleed / DIMENSION ZERO

